※写真が紫なのにはヒミツがあります。ぜひ最後までお読みくださいませ!

突然ですが、野菜は好きですか?

味や食感もさることながら、ビタミンやミネラルが豊富なので子どもの健全な成長や健康維持には欠かせない食材ですよね。生のまま食べたり、茹でたり焼いたりと調理方法を変えることで、色々な楽しみ方ができるのも魅力のひとつです。

近年の野菜ブームや健康志向の高まりによってますます注目されている野菜ですが、その一方で農家さんの数は右肩下がり。高齢化も問題になっています。農林水産省のデータによると、農家さんの平均年齢はなんと66.2歳(平成25年)だそうです。これからもずっとずっと日本のおいしい野菜を食べ続けていきたいですよね。

そんな日本の農業をピンチから救う新たな取り組みが、ここ横浜で始まっています。その取り組みとは・・・?

新横浜駅から徒歩10分、およそ畑とは無縁と思われる大通り沿いに立ち並ぶオフィスビルのひとつに、今回ご紹介する「新横浜LED菜園」があります。こちらの菜園を企画・研究・栽培・管理・販売まで行っている株式会社キーストーンテクノロジーの大野智仁さんと平野菜実さんにお話を伺いました。

■水族館のような不思議な空間

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中に入ると、都会のオフィスビルの中とは思えない光景が!

まず目に飛び込んでくるのはガラス越しに見える紫色の部屋。まるで水族館のクラゲコーナーに来た気分です。ガラスの中をよく見ると・・・いました!と言っても、もちろんクラゲや魚ではありません。そうです、野菜たちです。

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こちらではレタスやルッコラ、イタリアンパセリなどお馴染みの野菜が育てられていました。中には葉が大きく成長し、容器から飛び出しているものもありましたよ。

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こちらはエディブルフラワーという、食べられる花。サラダの彩りにぴったりですね。ネギの仲間のチャイブもありました。

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取材中に、野菜のお世話や収穫をする栽培担当者の姿も見られました。いわゆる畑仕事をされている農家さんとはまったく異なり、食品工場で働く方のような全身真っ白い格好をしています。

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こちらの棚には種まきをした容器が並べられています。苗になるまでしばらくこちらで見守ります。苗の生育状態でおいしさが左右されるそうなので、気が抜けないですね。

そしてリーフレタスの場合は、苗定植からなんと2週間くらいで収穫することができるそうです。すごい早さですね。

■LED菜園の仕組み

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日本人がノーベル物理学賞を受賞されたことでも有名になり、すっかり身近になったLEDですが、そのLEDを使って植物を育てているのが「LED菜園」です。

LED菜園では、LED、水、栄養分だけで野菜を育てています。つまり農薬は使っていないということです。子どもの食べ物に気を遣うママにとって、これは嬉しいですよね。

ところで、これまでご紹介した画像がすべて紫色であることに少し違和感を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は私も取材前は白色のライトをイメージしていたのです。ライトの色に何か意味はあるのでしょうか。平野さんにうかがいました。

紫色は野菜が一番良く育つ色なんです。青・赤・緑の3色を組み合わせているのですが、青色は実や葉を形成し、赤色は光合成を促進する、緑色は青と赤の相乗効果を生むというようにそれぞれ働きがあるので、この組み合わせが1番良く育つんです。専用のコントローラーを使用して青・赤・緑を調節し、自然光に近づけることもできますよ

なるほど、紫色にはそんな奥深い秘密が隠されていたのですね。色の使い方によって高機能、例えば葉酸やポリフェノールが多く含まれた野菜を作る、なんてこともできるそうです。

現在はこの装置を使って30種類弱の葉物やハーブを中心に作られているそうですが、技術的には人参や大根など何でも作れるそうですよ。

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ライトの色によって育ち方が異なるか、という実験をしているコーナーもありました。子どもの自由研究にも良さそうですね。

■横浜から全国へ

株式会社キーストーンテクノロジーが開発・販売しているこちらの植物工場装置「LED菜園」は、全国各地で導入する企業が増えているそうです。

そして、こちらの菜園で作られている「ハイカラ野菜」は、横浜市内にある老舗レストランをはじめ、様々なお店などで食べることができます。消費地に近い場所で生産されるので、新鮮な状態でおいしくいただけるのがいいですね。

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※画像をクリックすると拡大表示できます。

毎週金曜日9:00~14:00には、こちらのビルにて直売も行っているそうです。おしゃれなサラダができる野菜やハーブが買えますよ!是非立ち寄ってみてくださいね。

今回の取材を通して、日本の農業の現状と未来について考え、そして最先端の技術力に驚かされました。毎日当たり前のように食べている野菜ですが、日々感謝の気持ちを忘れずに、そして子どもたちにも食の大切さ、ありがたさを伝えていきたいと思いました。

 

新横浜LED菜園

〒222-0033 横浜市港北区新横浜1-13-3奈良建設ビル4F

※新横浜LED菜園は株式会社キーストーンテクノロジーと株式会社アグリ王が共同運営をしている菜園です

株式会社キーストーンテクノロジー

〒231-0011 横浜市中区太田町5-68-5明和ビル2F